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「サピエンス全史」から紐解く、人間が地球最強の生物になったたった2つの理由

こんにちは。こーせい<h_0918_k>です。

こーせい
突然ですが、あなたは人間が地球最強の生物になった理由を説明できますか?

地球誕生から46億年。

今この瞬間、地球を牛耳っている生物と言えば…?

そう、私たち「人間」ですよね。

冒頭で質問した、「人間が地球最強の生物になった理由」を知ることができる本があるんです。

漫画版もあります。

2016年のビジネス書大賞で2位にランクインした、「サピエンス全史」です。

結論から言うと、人間が地球最強の生物になった理由は、

  • 想像力を発揮できるのは人間だけだった
  • 人間は「無知の知」を気づいたからこそ、産業革命を成し遂げることができた

といった感じです。

これだけ見てもあまりピンとこないと思いますので、今から詳しく解説していきましょう!

■目次■

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人間が地球最強の生物になったたった2つの理由

1.人間は「想像力」を発揮することができたからこそ、地球最強の生物になった

結論から言うと、人間は他の動物には持ち合わせていない、たった1つの能力があるんです。

それは何か…?

こーせい
「ないもの」を「あるもの」として捉えることができる、「想像力」です。

これだけ言われてもピンとこないと思いますので、わかりやすく解説していきますね。

例えば、人類最初のコミュニティと言われているのは「宗教」です。

有名どころであれば、西洋では「ユダヤ教」から始まり、「キリスト教」「イスラム教」と宗派が別れていますよね。

東洋であれば、「仏教」から始まり、「儒教」といった宗教が徐々に生まれていきます。

でも、よーく考えてみてください。

これらの宗教って、元を辿れば本当に存在するのでしょうか?

例えば、イスラム教であれば「アッラー」を唯一神としとて崇めていますが、現代に生きる人々は、誰もアッラーをみたことなんてありませんし、アッラーには様々な伝説が言い伝えられていますが、それが本当だったのかを確かめることすらできません。

ましてや、何千年も前の人間ですら、その存在を見たことがないのかもしれません。

こーせい
今私たちが熱心に信仰している「宗教」も、いわば人間が作り出した「想像上の産物」でしかないんです。

ちなみに、犬や猫といった人間以外の動物たちは、こういった「想像力」を使って「ないものを生み出す」能力を持ち合わせていません。

また、人間が狩猟採集時代から、「国家」というコミュニティを築いて発展できたのも、国家が宗教を利用して成立した過程があるんですよね。

人間がここまで発展できたのは、「ないものを生み出す」想像力のおかげなんです。

今私たちが当たり前のように使っている「お金」も、犬や猫には全く関係がありませんよね?

人間が「お金には価値がある!」と思っているからこそ、価値があるものとして捉えられていますが、実際のところお金も人間が作り出した「想像上の産物」でしかないんです。

2.人間は「無知の知」に気づいたからこそ、産業革命を成し遂げることができた

実は、大航海時代が勃興する15世紀以前は、人間の知能が発達するスピードは現代と比べると著しく遅かったと言われています。

それ以前の人間は、キリスト教やイスラム教、そして仏教が勃興した「過去」に栄華があり、未来はどんどん暗くなっていくと思い込んでいたんですよね。

つまり、人間は過去の方が良かったと思っているので、既存の風習を守ることに必死になって、未来が暗くなっていくのを防ごうという志向だったんです。

こーせい
過去を守ろうとする風習だと、新しいものなんて生まれるはずがありませんよね。

しかし、過去に縛られていた人間に希望が訪れたのは、15世紀に勃興した大航海時代でした。

特に西洋人に関しては、それまでヨーロッパ・アジアが「世の中の全て」と考えていたので、今あるものを守ることに必死になっていました。

しかし、コロンブスがアメリカ大陸を発見したり、クックがオーストラリア大陸を発見すると、「あれ、世界はもっと広いのでは…?未来を開拓していけば、人間は希望を持つことができるぞ!」という考えに転換したんです。

こーせい
今考えるとバカバカしい話ですが、それだけ当時の人は未来は悪くなるものだと思い込んでいたんです。
近代以前の経済循環と、近代以降の経済循環の違い

つまり、これまで人間は、宗教や風習が「世の中の全て」と捉えていたものが、蓋を開けると知らないことだらけだったということ。

「無知の知」を人間が自覚したんですよね。

(こんなこと、ソクラテスが2,000年以上も前に言ってたことなのに…。笑)

それからの人間の成長スピードは凄まじいものでした。

イギリス産業革命が勃興し、欧米列強は次々と領土を拡大していった結果、第一次世界大戦が勃発。

その後もいがみ合いが続き、第二次世界大戦、冷戦…と続き、現代はインターネット社会が当たり前になりつつあります。

これも「無知の知」を自覚した人間が、「世の中はまだまだ知らないことだらけかもしれない」という前提で日々研究しているからこそ、新しい発見が次々と見つかるんですよね。

人間は歴史から学び、また歴史を繰り返す生き物

サピエンス全史を読んでいたここ数日間、日本ではこんな議論が繰り広げられていました。


ペーパーレスで、印鑑を廃止しようとしている政府に、印鑑業界が「待った!」を書けました。

しかし、よく考えてみてください。

人間は「過去」に縛られていた15世紀以前、ほとんど進歩することなく、「過去は素晴らしい!」という思い込みで前に進もうとはしませんでした。

今日本に起きているこの問題は、まさ15世紀以前の人間の過ちを繰り返そうとしているように思えて他なりません。

歴史って繰り返すものなんですね…あれだけ売れているサピエンス全史を全人類が読めば、人間は過去にとらわれず、未来に向かって投資できるんですけどね…。

サピエンス全史を読みながら、今日本で起きている時事問題を自分なりに解釈してみました。

あなたもサピエンス全史を読んで、人間が歩んできた過程と、今世の中で起きている諸問題を照らし合わせながら、自分なりの考えを持ってみてはいかがでしょうか?

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ABOUT US

こーせい / 無印ハヤシ
1995年9月生まれの25歳。福岡県出身・東京都在住。平日は週5でセールステック領域のスタートアップでカスタマーサクセス・マーケティングを担当する傍ら、副業でブログ・YouTube・メディアでの執筆なども。趣味はカフェ巡り・シンプルな洋服・読書・カメラ(α7Cを愛用しています!)